私達は机の落書きから始まった。
 
 
ゆっくり手をずらしていく。
 
 
ドクンッ ドクンッ
 
 
知ってる。
 
 
この字。
 
 
お世辞でも綺麗とはいえない字。
 
 
 
 
遼平だ。
 
 
 
 
「卒業おめでとう。菜々」
 
 
 
 
泣きそうになる感情を抑えて、私は教室から走り出していた。
 
 
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