私達は机の落書きから始まった。
 
 
「……泣いてない。」
 
 
遼平はフッと柔らかく笑って
 
 
「嘘つき。
 
言ったろ?俺には嘘つくなって。
 
菜々ちゃんの嘘は分かるんだよ。」
 
 
……甘い香りに包まれた。
 
 
ずるいよ。
 
 
本当に…
 
 
また涙が溢れ出す。
 
 
それを隠してくれるように、遼平は強く抱き締めてくれた。
 

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