私達は机の落書きから始まった。
 
 
泣き止むまで遼平は黙って抱き締めてくれていた。
 
 
このまま時間が止まってしまえばいいのに…
 
 
何度そう思っても、そんな事は不可能で…
 
 
時間が経てば、落ち着いてきた。
 
 
 
「ありがと……」
 
 
遼平の優しさが嬉しいはずなのに、辛くて、
 
 
私は鞄の中から、小さな青い小包を取り出した。
 
 
「これ、クリスマスプレゼント。」
 
 
3月なのに、クリスマスプレゼントっておかしいけど、本当なんだから仕方ない。
 
 
遼平は意味がわからないという顔でそれを受け取った。
 
 
「クリスマスプレゼントって……
 
もう春だよ?」
 
 
その通りだ。
 
 
でも、本当なんだもん。と、自分の中で言い訳をして…
 
 
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