私達は机の落書きから始まった。
 
 
「待ってて?
言ってる意味が……」
 
 
そこまで言いかけると、私の言葉を遮るようにキスをした。
 
 
1番最初の奪うようなキスを…
 
 
「いいから…
 
待ってて…」
 
 
やっぱり、遼平は私に選択肢を与えてくれない。
 
 
それでも、久しぶりに甘い香りに包まれる感覚が嬉しくて…
 
 
夢なんじゃないかと思って、頬をつねってみたけど、やっぱり痛くて。
 
 
もっと、現実だと実感したくて、遼平を強く抱き締めた。
 
 
なんだっていい。
 
 
彼女とかどうでもいい。
 
 
今、ここにいてくれれば…
 
 
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