私達は机の落書きから始まった。
 
 
「でも、どうして?」
 
 
「さっきも言ったろ?
ここに入学したの。
 
 
驚いた?」
 
 
驚いたもなにも、驚かないわけがない。
 
 
「待っててくれてありがと。」
 
 
そう言うと、私を強く抱き締めた。
 
 
まるで子供のように…
 
 
「…うん。
 
待ってた。」
 
 
私も強く抱き締めた。
 
 
やっぱり、遼平はずるいです。
 
 
 
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