私達は机の落書きから始まった。
 
 
私の涙を見て、慌てたように
 
 
「なんで泣くの?
そんなに嫌だった?」
 
 
あの時と 変わらない、あの優しい指で私の涙を拭き取る。
 
 
「……違うの。
 
嘘みたいで……」
 
 
そこまで言うと、遼平が抱き締める。
 
 
それから耳元で
 
 
「好きだ」
 
 
ずるいよ……
 
 
甘い香りと、遼平の言葉でクラクラする。
 
 
何も考えられなくなる。
 
 
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