私達は机の落書きから始まった。
 
 
「女々しくなんかないよ。
遼平は……
 
だから、そんな悲しそうな顔しないで…」
 
 
どうしたらいいのかわからなくて、遼平を強く抱き締めた。
 
 
最初は、戸惑ってるように感じたけど、次第に遼平の力が抜けたように、私の背中に腕を回した。
 
 
「…菜々ちゃん……
 
ごめん、もう少し…
 
このままで……」
 
 
そう言って、私を強く抱き締めた。
 
 
遼平も苦しいんだ。
 
 
今まで私にもわからないようにしてたけど、
 
 
本当は辛いんだ。
 
 
そう思うと、私ばっかり慰めてもらっていた事を思い出して、情けなくなった。
 
 
私も、少しでも遼平を慰めたい。
 
 
少しでも楽になれるように…
 
 
少しでも力になりたい。
 
 
私は本気で、そう思った。
 
 
 
 
「一人で苦しまないで…
 
そのために…私がいるんだから…」
 
 
前に遼平が言ってくれた言葉を口に出していた。
 
 
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