私達は机の落書きから始まった。
「あ…あれね…
違うの…」
目の前にいる、拓也は いつものふざけたような笑顔じゃなくて、真剣な顔をしてた。
知らない人のように見える。
少し怖くなって、口ごもってしまう。
「違うの?
じゃあ、好きな奴いないんだ?」
肯定も否定できなくて…
一歩ずつ近付く拓也から、少しずつ距離を取る。
「俺、見たんだよね。
昨日の屋上で……」
昨日の屋上?
遼平といる時?
「え?」
「イチャついてんの。
菜々ちゃんって、誰とでもイチャつくのな?
じゃあ、俺とも……」