私達は机の落書きから始まった。
 
 
ガンッ
 
 
「アーーーーー‼
菜々ちゃん、見っけ!」
 
 
教室の後ろから、すごい音と共に、聞き慣れた声が聞こえた。
 
 
目を開けると、少し肩を上下に揺らす、遼平だった。
 
 
音は、きっと、扉を殴った音だ。
 
 
ずかずかと教室に入ってくる。
 
 
私と拓也の前に来て、私の腕を掴んで、引っ張るように教室から出ようとした。
 
 
唖然としていた拓也が
 
 
「お、おい!
お前 誰だよ。」
 
 
問いかけられた遼平は、くるっと回って、
 
 
「俺?
俺は、長谷りょーへー。」
 
 
普通に自己紹介してる。
 
 
続けて
 
 
「先輩には悪いけど…
菜々ちゃんに手出していいの、俺だけだから。」
 
 
< 88 / 400 >

この作品をシェア

pagetop