私達は机の落書きから始まった。
ガンッ
「アーーーーー‼
菜々ちゃん、見っけ!」
教室の後ろから、すごい音と共に、聞き慣れた声が聞こえた。
目を開けると、少し肩を上下に揺らす、遼平だった。
音は、きっと、扉を殴った音だ。
ずかずかと教室に入ってくる。
私と拓也の前に来て、私の腕を掴んで、引っ張るように教室から出ようとした。
唖然としていた拓也が
「お、おい!
お前 誰だよ。」
問いかけられた遼平は、くるっと回って、
「俺?
俺は、長谷りょーへー。」
普通に自己紹介してる。
続けて
「先輩には悪いけど…
菜々ちゃんに手出していいの、俺だけだから。」