スイートホーム
それらを考慮して、最終的におかきの小袋3種類がセットになっている物を購入した。


大袈裟になってしまうのであえて包装は依頼せず、紙袋に入れてもらうだけにする。


寮に帰り、コーヒー片手に一休みしてから洗濯物を取り込んだ。


真っ先にハンカチを、次に私物のブラウス等にアイロンをかけたあと、他の洗濯物をたたんでそれぞれ所定の場所に仕舞う。


クローゼットの扉を閉めた所で思わず『ふ~、』とため息。


……当初計画していた作業はすべて終わってしまった。


さて、この後どうするべきか。


考えながら、意味もなく部屋の中をウロウロと歩き回る。


とりあえず、ハンカチは速やかに返しておくべきだよね。


お互いが非番で寮にいる、この絶好の機会を逃したら、私の事だからまた『いつ返そうか?』『どこで声をかけようか?』とオロオロオタオタする羽目になりそうだし。


で、告白に関しては…。


ひとまず、成り行きにまかせてみるのはどうだろう。


実際に小太刀さんと対峙してみて、行けそうな雰囲気だったら突進するし、無理そうだったら撤退する、と。


もう、いちかばちかにかけてみるしかない。


そこまで思案した所で、その決心が鈍らないうちにと、ハンカチ、スーパーで購入したおかきを手に部屋を出た。


廊下を進み、一瞬迷ったあと、階段を使い小太刀さんの部屋を目指す。
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