スイートホーム
「そ、そうなの?」


もしかして、テレビやネットなんかで仕入れた情報を断片的に繋ぎ合わせて、隠し味にチョコレートとかフルーツとか入れたりしてるんだろうか?


おそらく、とても隠しきれていないであろう分量を。


お料理があまり得意でない人ほど、独創的過ぎるアレンジを加えてしまうものなんだよね。


よく、「キャンプで作るカレーはなぜか美味しい」なんて言われるけれど、それは余分な食材や調味料が手元になく、基本に忠実に作るからだと私は思っている。


あと、「目分量で料理」の解釈も間違えてたりするんだよね。


あれは計量スプーンやカップをきちんと用いて長年料理をして来た人が、いちいち計らなくても必要な分量が感覚で分かるようになったからこそできる技なので、最初から適当に作っていたのでは意味がない。


すでにあるレシピ通りに、余計なアドリブを入れずに調理すれば、誰でもとりあえずは食べられる物がこしらえられる筈。


だから相川さんの彼女もその点気を付ければ、きっと料理の腕はグンと上がると思うんだよね。


まだまだ若いんだろうから、これからいくらでもやり直しはきく。


「守家さんみたいな料理のプロが作るお子様ランチだからこそ、楽しみにしてるんじゃないスか!まさか、今さらやめるなんて言わないですよね?」


なんて、またもやお節介にも程がある考察をしていると、相川さんが焦りながら問いかけて来た。
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