スイートホーム
「あ、はい。18時以降か、もしくは土日でないと…」


『それでは今週の土曜日、午前10時からではいかがでしょうか?』


「え?土曜日なのに、よろしいんですか?」


『ええ。業務によっては24時間体制ですので、何かのトラブルにもすぐに対応できるよう、内勤の者も曜日関係なく交替で出勤しているんです。その日はちょうど私が出番となりますので』


「そうですか」


なるほどね、と合点がいった所ですぐさま返答した。


「では、その日にお願いいたします」


『かしこまりました。弊社の場所はご存知でしょうか?』


「はい。ホームページに地図が載ってましたので」


『それでは当日、写真付きの履歴書と職務経歴書をご持参いただきまして、まずは一階受付で面接のアポイントがある旨お伝え下さい』


「職務経歴書…ですか?」


『ええ。今までどのような業務に従事していたか参考にさせていただきますので。用紙はA4サイズで、書式はお任せいたします』


……つまり、文章作成能力も審査の対象になるって事かな?


そう考えながら、ここまでのやり取りの重要ポイントを復唱した。


『それでは今週土曜日、お待ちしておりますので、お気をつけてお越し下さいませ』


「はい。よろしくお願いいたします」


お互いに「失礼いたします」と締めの言葉を述べ合いながら通話を終了する。


はぁ~…。
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