臆病者のシーソーゲーム(仮)





「堀川、数カ月諦めろ。

あの時の自分のくじ運を恨め」




「それにもう少しで夏休みだから…ね?」




女子2人に慰められる男子って何だか可哀想な光景だけど、

一応堀川のプライドの為に、そこは言わない事にした。















『席が一番前だっただけで、女子2人に慰められるって男としてどーよ!?』



って喉から手が出るほど言いたかったけどな!










「あ…」



小さな声…だけど私達に聞こえる声で言った堀川。


さっきまでムンクの叫び顔だったのにもう通常顔に切り替わっている。



その目線の先には他のクラスの人たちが自分のクラスに入って行くところで、



その中で…皆に囲まれながら歩いて居る人には見覚えがあった。




 
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