秘密だらけの孤独姫


流星「で、なにで行くのー?」


「「車じゃないの?」」


私と燐斗の声が揃った。


さすが、兄弟。


揃ってしまった(笑)


流星「あ、そういえば…燐斗と花音ちゃんは、双子なんだよねー?」


「ん?そうだよ?」


燐斗「え…?」


あれ?燐斗は、知らなかったっけ?


「昔だから、覚えてないのも無理ないよ」


燐斗「そうだよね…」


「まぁ。とにかく、行こう」


流星「え⁉︎車、来てないよ⁉︎」


いや、流星は…


馬鹿なの…?


「こーんな、狭いところに車が入ってこれると思う?」


そんなに狭くないけどね?(笑)


運転手さんもこんな道を通るのは、嫌だと思うし…


燐斗「近くのコンビニに待たせてる…」


「よし‼︎行こう‼︎」


ん?人影?


誰かな…?


んん⁉︎私達をつけてる…⁉︎


まぁ。いっか。


どうせ、あいつらだろうしね…


燐斗「あ、いた…」


流星「でかい…」


流星は、車を見て固まっている。


「燐斗、流星に車見せたことないの?」


燐斗「うん…いつも、圭の車だったから…」


「へぇ」


あの車、圭のだったんだ?


って…


車見たことあるっけ?


覚えてないや(笑)


ガチャ


運転手「お待たせいたしました。燐斗様」


運転手が燐斗に頭を下げて…


上を見たとき…


固まった…


はい?なぜ、固まったの?


流星「あー‼︎なるほどねー‼︎」


燐斗「…」


流星と燐斗は、わかってるみたい…


もしかして…


わかってないの私だけ…?


なんか、悲しいんだけど…


みんなに仲間はずれにされて…


まぁ。別にどうでもいっか‼︎


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