甘い心はあなた一色




自分から誘っておきながら、なに寝ちゃってるのよあたし。



しかも、たしかあたしはソファで寝たはずだから、織くんが気を利かせてベッドに運んでくれたんでしょ?



さ、最悪すぎる……。



「ううん織くん本当にごめんねっ!?」



「だから、大丈夫だって」



「あたしが大丈夫じゃないよー」



もう恥ずかしすぎて、涙出ちゃう……。



「あーもう紗英子さん、泣かないの」



「でっ、でもでも……っ」



このままじゃあたし、彼女失格じゃないですかぁ。



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