甘い心はあなた一色




「織くん」



「ん?」



「あたしのこと……好き?」



そう言うと、優しく抱き寄せられた。



「紗英子さんどうしたの、いきなり」



「……その、気になっちゃって」



どうしても聞きたくなったの。



あたしは織くんが大好き。



織くんもあたしを愛してくれてる。



わかってるけどもう一度、改めて聞かせてほしいんだ。



「好きだよ、どうしようもないくらい」



ほら、あたしのほしい、



織くんの甘いあまい魔法の言葉。



< 212 / 396 >

この作品をシェア

pagetop