甘い心はあなた一色
「私みたいなタイプが好きなの、あの子」
「へ?」
「ふふっ、きっとあなたにゾッコンなのね」
「おお、お母様!!」
やめてくださいっそんな冗談っ!!
「母さん、紗英子さんになに吹き込んだの?」
「別になにもー?ねぇ紗英子ちゃんっ」
「は、はいっ!」
嬉しいけどいいません。宝物にしますっ!
「ふーん?じゃあ俺、紗英子さん送ってくるから」
「はーい。あ、紗英子ちゃん」
お母様があたしの手をとった。