甘い心はあなた一色
「はい?」
「織のこと、これからもよろしくね」
「あ、あたしのほうこそよろしくお願いしますっ」
たぶん誰に何て言われようとも、これからもずっとあたしは織くんの隣にいると思いますから!
「よかった。じゃあ、よかったらまた来てね」
「はいっお邪魔しました」
笑顔で見送ってくれるお母様にお辞儀して、あたし達は家を出た。
「すごく綺麗な人だね、お母さん」
「そーかな。普通だよ」
駅まで道のりを、手を繋いで歩く。
織くんもかっこいいし、美形家系なんだろうね。