甘い心はあなた一色




『就職希望だからって、受験生を連れ出せない』って、実は初詣以来織くんとはちゃんと会ってない。



そういうとこ、本当に真面目だし優しい。



気を遣ってくれるんだ。



「……で?緒方くんとは、どう?」



「変わらず幸せだよー」



「あぁ、そういえば指輪もらったって言ってたもんね」



「うん!」



さすがに学校ではできないから、チェーンに繋いで首から下げてる。



織くんがプロポーズしてくれた、大切な大切な証だから。




< 349 / 396 >

この作品をシェア

pagetop