シークレットガール
でも、彼女が今回の件の首謀者だ。


「、、、柚」

「って、お客さんが居るのに、気付かないで家のことまで話しちゃってごめんなさい」


そう、礼儀正しく彼らに頭を下げる。


「いや、全然。なぁ」

「俺らのことは気にしないで」


勝と斗真が、柚に言う。


「リンのお友達ですか?あたしは、リンの妹の柚です。姉がいつも、お世話になっています」


なんて、社交辞令を述べる。


柚の言葉を聞き、山吹があたしのことを見た。


山吹は驚いているのだろう。


こんな子が、あたしの腕に根性焼きなんてする子だなんて見えなかったから、、、


笑顔で彼らと話す柚のことを、あたしは疑ってしまう。

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