シークレットガール
12年、、、


その月日の間にあたし達家族は、どれだけ変わってしまったんだろう。


「是非来て下さいよ、山吹さんも」


そう言って、山吹の顔を見る。


山吹は自分のことを、柚が知っているのに驚いている。


それも、そのはずだ。


お母さんと山吹が付き合っていたことを、柚が知っているなんておかしい。


そもそも、お母さんが死んだ時、、、


柚はまだ、ちゃんと言葉も話せなかった。


山吹とあったことがあるにしても、覚えているなんておかしい。


「、、、柚」

「あたしだって知ってるよ。山吹さんが、お母さんの男だってことくらい」


え?


あたしの中で、疑問が浮ぶ。


だって柚が言ってることは、おかしすぎる。

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