なんちゃって家族★ルームシェア
加賀さんと同い年ってことは、加賀さんも今年から大学1年生なのかな?
「宮下ちゃん、君が考えてること当ててあげようか」
「えっ」
「タツと同い年ってことは、俺も大学1年生になるのかな。ってとこ?」
「何でわかったんですか!?」
「だって、タツがそう言った瞬間、俺の顔をじっと見たでしょ。宮下ちゃん面白いねー、でも残念。俺は専門学生だよ、美容師になるためにね」
そうだったんだ……たしかに加賀さんお洒落だし、わかる気がする。
「祐介は宮下ちゃんと同い年だよ。今年から高校生だ」
「うん、そう。常盤学園ね」
「あ、一緒だ」
「本当?じゃあ、同じクラスになるかもね」
祐介君は淡々とそう言った。
笑わないけど、嫌な感じはしない。
きっと、そういう子なんだろうなぁ。
「後はリュウと要かー。タツ、見なかった?」
「見てない。あれだろ、二人で買い物行ってるはずだから、近くのスーパー行ってるんじゃね?」
「んじゃーそろそろかな」
「「ただいまー」」
「お、噂をすればだ」
リュウと要と呼ばれた二人が帰ってきた。
これで…全員揃った。