なんちゃって家族★ルームシェア


加賀さんと同い年ってことは、加賀さんも今年から大学1年生なのかな?



「宮下ちゃん、君が考えてること当ててあげようか」

「えっ」

「タツと同い年ってことは、俺も大学1年生になるのかな。ってとこ?」

「何でわかったんですか!?」

「だって、タツがそう言った瞬間、俺の顔をじっと見たでしょ。宮下ちゃん面白いねー、でも残念。俺は専門学生だよ、美容師になるためにね」



そうだったんだ……たしかに加賀さんお洒落だし、わかる気がする。



「祐介は宮下ちゃんと同い年だよ。今年から高校生だ」

「うん、そう。常盤学園ね」

「あ、一緒だ」

「本当?じゃあ、同じクラスになるかもね」



祐介君は淡々とそう言った。


笑わないけど、嫌な感じはしない。


きっと、そういう子なんだろうなぁ。


「後はリュウと要かー。タツ、見なかった?」

「見てない。あれだろ、二人で買い物行ってるはずだから、近くのスーパー行ってるんじゃね?」

「んじゃーそろそろかな」

「「ただいまー」」

「お、噂をすればだ」



リュウと要と呼ばれた二人が帰ってきた。



これで…全員揃った。



< 8 / 29 >

この作品をシェア

pagetop