あたしと寮と狼先輩。
部屋にリップ音が響いた。
あたしの顔はどんどん熱くなっていって….多分それと同時に赤くなってる。
『あ、え、今なにして…』
「んん〜?凛ちゃんの手にチュウした」
ニコニコしながら普通に言う先輩。
どうしてそんなに笑っていられるのですか?しかも何事もなかったように。
あたし心臓ばっくばくで死にそう…
『か、からかうのはやめてください…』
あーもうほんとに。
こんなことされたことないから嫌でもドキドキしちゃうよ…
慣れてるんだろうなあ、先輩は。
「からかってなんかないよ」
『…………へ?』
あたしの手をぎゅっと握った先輩。
顔を見るとさっきとは違う真剣な顔で。
「俺本気だよ?凛ちゃんのことが好き」
いつもより低く、いつもより強い口調で、あたしの目を見て言った。
あたしのことが、好き………?
楓先輩が………?
またからかってるんじゃないかって思ったけど。
先輩の顔はやっぱり真剣そのもので…
言われた言葉の意味をもう一度よく考えたら、また顔が熱くなった。
「凛ちゃん、顔真っ赤だけど」
『う、うるさいですよ!』
告白なんてされたことないから、ほんっとすぐ顔に出る………
それにイケメンで有名な先輩に言われるなんて。
やっぱりドッキリとかじゃないの?