あたしと寮と狼先輩。





部屋にリップ音が響いた。


あたしの顔はどんどん熱くなっていって….多分それと同時に赤くなってる。




『あ、え、今なにして…』


「んん〜?凛ちゃんの手にチュウした」




ニコニコしながら普通に言う先輩。

どうしてそんなに笑っていられるのですか?しかも何事もなかったように。

あたし心臓ばっくばくで死にそう…






『か、からかうのはやめてください…』


あーもうほんとに。
こんなことされたことないから嫌でもドキドキしちゃうよ…

慣れてるんだろうなあ、先輩は。





「からかってなんかないよ」
『…………へ?』



あたしの手をぎゅっと握った先輩。

顔を見るとさっきとは違う真剣な顔で。







「俺本気だよ?凛ちゃんのことが好き」



いつもより低く、いつもより強い口調で、あたしの目を見て言った。



あたしのことが、好き………?

楓先輩が………?




またからかってるんじゃないかって思ったけど。
先輩の顔はやっぱり真剣そのもので…

言われた言葉の意味をもう一度よく考えたら、また顔が熱くなった。





「凛ちゃん、顔真っ赤だけど」
『う、うるさいですよ!』



告白なんてされたことないから、ほんっとすぐ顔に出る………


それにイケメンで有名な先輩に言われるなんて。

やっぱりドッキリとかじゃないの?









< 101 / 106 >

この作品をシェア

pagetop