あたしと寮と狼先輩。





「おっはよー凛ちゃん!」


笑顔であたしに抱きついてくる楓先輩。






『ちょ、え、待ってください…!お願いだから離して…………』



この状況わけわかんないし朝から心臓爆発しちゃいそうだしとりあえずこの変態さんをどうにかしないと…


ぎゅーーーっとあたしの体を包み込んでいる先輩の胸に、丁度あたしのおでこが当たっている。


こんなことされたの初めてだしどうしたらいいのこれ!もうやだ!

むむむむ、無理!






『せんぱ………っ』



ドキドキと圧迫感で頭がくらくらしてきた。ううう、誰か助けて………



抵抗する気もなくなってきたその時。




ガチャン---バンッ!!!



勢いよくドアの開いた音があたしの部屋に響き渡る。











< 45 / 106 >

この作品をシェア

pagetop