あたしと寮と狼先輩。
『あの…忘れ物、ですか?』
「いや…」
ズボンのポケットに手を入れたまま下を向き、何も話さない桐原先輩。
……………?
どうしたんだろう。
あたしはベットから降り、先輩の前に立った。
うわあ…やっぱり身長高いなあ…
『…先輩?』
あたしの声に少しだけ顔をこっちに向けてくれた先輩。
…顔が赤く見えるのは、気のせいかな?
チラッとあたしの目を見た先輩は、
「…ッ遅刻、すんじゃねえぞ!」
そう言ってすぐに出て行ってしまった。
…そ、それだけ?
不覚にも可愛いとか思ってしまった自分を殴りたい。
………てか!
今何時?!!!!