あたしと寮と狼先輩。
「とっとと出てくぞ」
桐原先輩はそう言うと、楓先輩の首根っこを掴んで部屋の外まで連れて行ってくれた。
た、助かった。
なんつー朝だったんだろうか………
寿命縮んでもおかしくないと思うよ今のシチュエーション。
もう…
こんな生活じゃあたしの心臓持たないよ。
嵐が過ぎたように静かになった部屋。
「…おい」
に突然響いた人の声。
『ははは、はいぃ!』
気を緩めていたあたしはつい変な声を出してしまった。
その声の主はさっき楓先輩を連れ出してくれた桐原先輩。
ドアに寄りかかるようにして立っていた。
どうして桐原先輩が1人で…?
忘れ物したとか、かな?