あたしと寮と狼先輩。
『寮生活…?………え?』
嘘だよね。聞き間違いだよね。
母の発言にあたしの頭の中はプチパニックを起こしていた。
「すまん、突然のことで驚いたよな…
…凛には高校の三年間、学生寮で生活してほしいんだ。」
次に口を開いたのはお父さん。
高校三年間を寮で過ごす…?
『えっと…なんで急にそんなことになったの?だってあたしたちもうすぐ引っ越すんだよね?』
そう。
あたしが県外の高校を受験したのは、春先にお父さんの転勤先に引っ越すことが決まっていたから。
その方があたしにも家族にも良いだろうってことで担任と話し合った結果だった。
「凛、そのことなんだ。よく、聞いてくれ」