あたしと寮と狼先輩。
『有名人だったとは………』
あたし、すごい人達と同じ寮になっちゃったんじゃないかな。
「凛、何で知ってるの?すっごい気になるんだけど!」
目をキラキラさせて聞いてくる響。
響になら、話しても大丈夫だよね。
他の女の子に言うと、大変なことになる気がする………
『あー、実はね…』
言い出そうとしたとき、外にいる先輩とバチッと目が合ってしまった。
や、やばい…………
よりによってなんで、
「あ、れ…凛ちゃーーーん!!!」
楓先輩と目が合っちゃったんだろ。
にっこにこで手を振る先輩のせいで、中庭にいる人全員の視線があたしに向く。
あー。
楓先輩の馬鹿野郎!!!
また変に目立ってしまったじゃないか!
あたしはぺこりとお辞儀をして、急いで窓を閉めた。