あたしと寮と狼先輩。
『あの!』
思ったより大きな声が出てしまった。
楓先輩はびっくりしてこっちをみて、桐原先輩は何も言わず下を向いてる。
これ以上言い合ってても埒が明かないし、あたしが誤解を解かないと…
「凛ちゃん…?」
『楓先輩聞いてください。桐原先輩はあたしのために一緒に………』
「おいチビ」
昨日の出来事を話そうとしたら、突然名前を呼ばれた。
…正確には名前ではなく悪口ですが、今はスルーしておきます。
「俺部屋戻るわ。そこにいる馬鹿のこと、よろしくな」
そう言って、桐原先輩は部屋を出て行ってしまった。
…え?
よろしくってどうすれば………
チラッと楓先輩の顔を見ると、いつもと違う真剣な顔であたしのことを見ていた。
なんか、緊張するんですが…!
『楓先輩、あの、怒ってます…?』
「当たり前じゃん」
即答、でしたね。
なんで怒ってるの…もう!