煌めく君に恋をする!〜私と彼の秘密〜
それから私たちは

ショッピングモールを出て
海へ向かった

今はもう夕方

人気がなくとても静かだ

私と田中さんは砂浜に座った

私は静かに

水平線を見つめていた

これからのこと…

夏子ちゃんのこと…

そんなことを思いながら

海を見つめていた

沈黙、破ったのは田中さん
だった

「彩ちゃんってさ競技ダン
ス好きでしょ今でも」

「…」

足元を見たまま、何も答え
られない私

「俺が思うには好きなんじ
ゃない?だってさっき

シューズを見てた時だって
目を輝かせてたもん」

「…田中さんに私の何がわかるですか?」

私は聞いた

「俺は分かるよー好きなも
のを見ている時ってみんな
そうじゃない?俺たちの試
合、見に来てる人たちだっ
て彩ちゃん見たいに目を輝
やかせているだよ」

周りが静かなせいか

やけに心に響いてくる

気のせいか…

それとも…

「彩ちゃんは競技ダンスに
恋してるみたいじゃない?
なんかさ、好きなのに嫌い
なふりしてる感じにみえた
よ俺は

競技ダンスのことはよくわからない

けど、彩の好きってゆう

情熱は俺には伝わってる

よ」
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