午前0時にキスして
「で、那智さん、今から向かっているのは、どこなの?」
浮いていた私は、アスファルトに足をつけ一緒に歩く。
「お前が会いたいって言う男だけど、この間、俺の店に来て名刺置いていったんだよな~確かこの辺だと思うけど」
那智さんは、おでこに手を当てると、目の前の大きなビルを眺めた。
ここって上場企業とか沢山有名な会社が入っているビルだよね?
「そうそう探す相手の名前は篠原涼太、岡田物産の営業部にいるらしい」
「篠原涼太?覚えてない」
「覚えてないから行くんだろ?」