午前0時にキスして
その時、ぴゅっと風が吹き私の髪がなびくと那智さんが何かを言っていたけど聞こえなくて...
「何?」そう聞くと「もう言わない」そう言ってニコっとして甘い卵焼きを食べ嬉しそうにほほ笑んだ。
嬉しそうにしているって事は、変な事じゃないよね?そう思いながら、カップにお茶を入れ那智さんの前に出した。
***
「気持ちいいな~」
お弁当を食べ終え寛いでいると那智さんは、眠くなったのか座っている私の膝の上に頭を乗せていた。
「膝貸せよ」
「貸せって言う前に、もうしてるでしょ?」
「いいだろ」
人の膝の上に頭乗せてるクセに生意気よ。してもらってるんだから、ちょっとは可愛くなってよね。
「別に」
「それじゃ、反対になればいいのか?」
私が膝枕してもらったら、那智さん寝れないし座ったまま寝てたら変でしょ!
「変だからしてあげる」
「うむ、よかろう」
どこぞの殿様?
「拗ねるなよ」