午前0時にキスして
「あれだ、お前が元に戻ったら、作ったの食べてやってもいい」
こんな状態でも俺様な所は健在だね。
「イヤ」
「どうして?」
「今度は、那智さんが作った肉じゃが食べてみたい」
持っていた箸で、もう一度肉じゃがを持ち、那智さんの口の前に持っていく。
「俺が作る肉じゃがは高いぞ」
「どれぐらい?」
「そうだな~一生かかっても払えないかもな?」
「どうして?」
「それはな~」
那智さんは、私を見つめてから目の前にある肉じゃがに移すとパクっと食べた。