午前0時にキスして


すったもんだしながら那智さんに手を掴まれ、ちょっとドキドキしながらベッドの上で寝ている自分の事を考えた。

実体化した私が元気に動き回ってるって変な感じ。もし知っている人に会ったら確実にバレるよね?

「あの...」

自分の病室の前で声をかけられ心臓が飛び跳ねると那智さんは私を隠すように声をかけてきた人の方に振り向いた。

「この病室は...水無月さんの病室ですよね」女の人声だった。すると那智さんは「そうですよ」と軽く返事を返し

聞き覚えのある声に反応した私は那智さんの背中からチラリ覗くと母さんが目の前に立っていた!?

ど、どうしよう。帽子とマスクで隠しても自分の娘って分かるかも?

慌てて那智さんの背中に隠れた。

「どうしたんだ?」
「ちょっといいかな……」

那智さんは、母さんに挨拶をすると病室の前から休憩所に移動し観葉植物で隠れているソファーに座った。

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