午前0時にキスして


「なんだ?」

那智さんは、足を組み私の方に体を向けると手を繋いだまま帽子の奥の瞳を覗く。

何から話せばいいのか迷うけど、ある程度、家の事情は、話していた。

「母さんなの」

那智さんは、首を軽く横に傾げ、もう一度私の目を覗くと

「いんじゃね~のか、お前だって気づいていなかったみたいだしこの際だ親の気持ちを確かめるってのは、どうだ?」

「どうやって聞くのよ、初めて会った人に家の事情なんて話さないよ」

モジモジしながら那智さんを見ると瞳がキラキラしてた。

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