午前0時にキスして


夜空に花火がド~ンと打ちあがった。

「那智さん聞こえないよ」
「ずっと傍に居てやるよ」

そう聞こえると、沢山の人たちが歩いて来てぶつかり掴んでいた手が離れていく...

那智さん!?

そう思った瞬間……ふわっと足のつま先から何かが込みあがってきて走馬灯のように記憶が蘇ってきた。


階段から落ちる瞬間、無くした記憶。

本当に愛してたのは、篠原さんじゃなく私の傍で愚痴や我がままを聞いてくれて泣きたい時そっと優しく抱きしめてくれた那智さんの事だったんだ。

私...こうなる前から那智さんの事が好きだった。

だけど関係を壊したくなくて曖昧な関係にしてたんだ。



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