*ビビッドDAYS!*




「あの、ちょっと」
 
「わっ、な……なんですか?」
 

声をかけた瞬間、彼はびくりと身体を揺らした。

いきなり目の前に現れたわたしにひどく驚いたらしく、切れ長の目が大きく見開かれている。
 

対峙するとその肌の白さに改めて愕然とする。


白すぎて不健康なんてもんじゃない。

これは透き通ってんじゃないかと錯覚するレベルだ。 



なんてクレイジーなんだ。



心臓の高鳴りに自分で戸惑いながら、アクのない顔をじっと見上げた。



「あの、わたしのモデルになってくれませんか」



< 28 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop