月夜の桜
その時、泣いていた私のことを大樹は優しく慰めてくれた。
大樹の優しいぬくもり、私は大樹の大きな手で包まれていた。
大樹「突然でごめんね。でも静香に喜んでもらいたくて。」
静香「ぐすん…凄く嬉しいよ。今までこんなことがなかったから。」
大樹「そうだったんだね。なら今日はいい思い出になったね。」
静香「大樹…ほんとに有難う…私幸せ…。」
その後も、私の目からしばらく涙が消えることはなかった。
大樹の優しさと、そのまなざしに私はどんどん惹かれていく。
心の中では、このまま大樹と付き合うことができたらいいなと思っていた。
だけど、大樹の気持ちもわからないのにこんなこと思っている自分が情けない…。