★FAN★
枯渇した湖の中には、洞窟のような穴があり、好奇心がその中へと誘う。中に入るとすぐに暗い空間が晴れ、転移でもしたのかまったく異なる風景が目の前に広がった。


全てが澄し綺麗な水の都が美しさを感じさせ、そこを二人は歩いていく。近付くにつれ、リオンの頭の中には呼び掛ける声が強く響く。


(光…子…、我を…解き放て…)


その呼び掛けを疑問に抱きながらも、水の都の建物内に入り、儀式の間のような広間が建物内を占めている。

神殿なのだろうか?四隅には朱く燃え盛る炎がこの涼しい空間を消し去り、漂う力を打ち消していた。


(火を…消して…)



また呼び掛ける声に頭を揺るがすが、言われた通りに四隅の炎を外の水で消すと、水が太陽の光を透き通し、一気に輝きを浴びた。

急な光の眩しさに目をくらませるが、広間の真ん中に淡い色の光が集結し、水の神が姿を現す。

カチューシャを頭に輝かせ、右手に槍のような矛を持っている。


『ありがとう、光の子よ』

声は澄み渡る綺麗な声で高い。よく聞こえる響きだ。


「光の子とは一体なんなんだ?」

『貴方には知ってもらわないと困りますね。

光の子とは、光の神であり我らの主レスクの力を授かりし神に近き存在。我らの封印を解くべく、天神《アマテラス》が作り出した者のことです』


「何故俺がそれだと?」

『感知できるからです。貴方が授かった神の力を…。ですが、まだ操れるものではないようですがね』

「それについてはあまり触れないでくれ。それで次はどこにいけばいい?」


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