悪魔ニ花束ヲ

自分に問い掛けるように小さく呟いた筈なのに、灰原が足を止めた。何故か手の平で顔を覆っている。あ、この光景前にも見たな、確かあの時は……


「こっち見ると殺すよ。それ以上何か言ったら口も塞ぐ」



視線を合わせない灰原のうっすらと染まった耳。

ああ、もう、なんなんだろう


不可解なベクトル。


わたしは、言い寄る数々の素敵男子をとぼけた笑顔のみでかわす天然美少女でもなければ、前向きで存在するだけで周りを明るくする向日葵娘でもない。
物語の主人公には成り得ない。
なのに、この隣を歩く沢山の主人公スキルを持つ悪魔のような美形王子は、
そんなわたしの思案など振り切るように


「君って本当ムカつく」


容易く、わたしの手を握る。


『恋するのはオススメしないな』
『ハンカチの君』

久城さんのフレーズが頭に響いて、危険信号が点滅した。














第四章-終わり-
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