きっと、飛べる
先生
私が自殺をはかったのは、中3の時だった。クラスでいじめをうけていたからだ。そして私は屋上からの自殺を試みた。

でも、1人の教師に助けられたんだ。
それは、上田由紀先生。いつも、元気で生徒のことを大事にしていた。

そもそも、私の両親は離婚していて私は両親に捨てられた。
だから、余計に頼れる人がいなかったんだ。


そして、飛び降りようと決心した瞬間、後ろから誰かに引っ張られた。由紀先生である。そして、
(パァン)
頬に鋭い痛みがはしった。先生を睨んで私は叫んだ。
『私なんてこの世に必要ないんだ!誰からも愛されない。そんな人間必要ない!』
すると、先生は言った。
『この世にね、必要ない人間なんていないのよ!みんな誰かに愛されてる。だから、あなたは今ここにいる。死んだら愛すことも愛されることもできないの!だから、生きて!今日を向かえられたあなたは幸せなのよ!この地球には、今日を向かえられなかった人が大勢いるの!だから、その人達の分まで、私達は生きるのよ!』
泣きながら、叫びながら言った。そして、分かった。
生きなきゃいけないんだ、って。

だから、私は今ここにいる。
今を生きている。
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