強引男子のイジワルで甘い独占欲
吐き捨てるみたいに言う眞木を見て、確かにその通りかもしれないと思った。
例えいい噂にしたって、自分がいないところで話されているのは不快だ。
眞木は、眞木に興味がある人がたくさんいるからこそ、たくさん話題に出される事はあるだろうし尚更そう。
「そうだよね……。なんかごめん」
「なんでおまえが謝るんだよ」
「ほら、結構眞木と私の事が噂になったりしてるでしょ? それで先輩とかに聞かれて眞木の話になったりするから」
褒め言葉にしても悪口にしても事実しか話していないとは思うけど、それも眞木にとってはあまり気持ちいいものではないんだろうなと思って謝ると、眞木はわずかに眉を潜めて私を見た。
「俺との噂聞かれてなんて答えてんの?」
「んー、別に。適当にやり過ごしてるよ。
それに、私に直接聞いてくるのは同じ部の先輩だけで、他は遠巻きにひそひそしてるだけだし」
「俺の周りも最近うるさいんだよな。
誰も聞いてはこないけど、明らかにこっち見てなんか言ってたりしてさすがにイライラする」
「さすがにって……元から短気じゃん」
直後に、さっきみたいに上からチョップが落ちてきたから両手を上げてそれを防ぐ。
だけど、上手く防御できた事に満足してニヤニヤしながら隣を見上げた途端、目の前に眞木の指が降りてきておでこをはじかれた。