強引男子のイジワルで甘い独占欲


「好きな女とか、社内でやめてよ。あと、慎司の名前出すのも。
誰が聞いてるか分からないんだから」
「俺とおまえの事ならもう広まりきってるから今更だろ」
「……眞木が肯定したせいでね。
え……あっ、もしかしてムキになってって、やきもちでって事?! それで付き合ってるなんて嘘ついたの……?」

割合としては、まさかねって気持ちが大半の状態で聞いたけれど、眞木は私の言葉をすんなりと肯定した。

「おまえとあいつが話してるの見てイライラしてたところに、なんか他の女が本当に付き合ってるのかだとか聞いてきたから。
俺と付き合ってるって事が事実だって噂が広まれば、社内の人間全員が監視役になるだろ」
「……監視役?」
「おまえがもし他の男と社内で親密な関係になったら、誰かしらがおまえが浮気してただとかそういう噂を流すだろ。
女ってそういう噂が好きだから」

確かに……それは、その通りかもしれない。
眞木との噂が本当だって広まった上で私が誰かと楽しく話してたりしたら、そんな些細な事でもすぐに怪しいだのなんだのってヒソヒソされて、しまいには浮気だって噂になる。
眞木の人気が高いからこそ、彼女の位置にいる私を転げおとしたくてある事ない事騒ぎ立てるのは目に見えてる。

けど……だからって。


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