強引男子のイジワルで甘い独占欲


急に始まった昔話に、どうすればいいのか少し悩む。
付き合ってた事を聞かされたところでどうにもできないし、眞木以外の人からこんな話を聞くのも、眞木の過去を無断で覗いているみたいに思えて嫌だった。

「でも、それがダメだったみたいで……隼人くん、私の気持ちが分からないって、数か月後に別れようって言ってきて……。
その時、初めて隼人くんに対して別れたくないって本心を必死になって伝えたけど、それを隼人くんは受け入れてはくれなかった」
「そうですか……」
「昔からそうだったんです。隼人くんの前に付き合ってた人にも同じように接してたから、感情がないみたいで気持ち悪いって言われて……」

そして、隼人くんにも……と、悔しそうに唇をきつく結ぶ姿に、不意に朋絵が重なる。
朋絵もそんなタイプだったなぁと昔の事を思い出した。

嫌な事を言われても何も言い返せなくて、家に帰ってから泣いたり、ひとりで何かに耐えるように黙り込んでいたり。
親戚の集まりの中で、同じ歳同じ性別って事もあって毎回のように色んな面で大人たちが比べている事を、私も朋絵も知っていた。

大人は気づいていないと思って好き勝手言っていたみたいだけど、子どもは大人が思うよりもずっと敏感で、容姿よりもそういう部分は大人びてもいるから。
特に女の子なんてそうだ。

小学校の頃には、そういう比較するような言葉にうんざりする程度にはその内容が理解できていた。


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