強引男子のイジワルで甘い独占欲
急に黙った私を不思議に思ったのか、眞木がこちらを見る。
そして泣き出しそうな私に気づいて驚いた顔をした。
「普通に話してただけだろ。なんでそんな顔してるんだよ」
「別に普通の顔だし放っといて」
「普通じゃないから聞いてるんだろ」
「私が普通だって言ってるんだから普通でしょ」
「目に涙ためてんのに?」
「うるさいなぁ、もう。じゃあ、メロンパンアレルギーだから!」
涙腺がアレルギーに反応しただけ!と強く言ってから目に浮かんだ涙がこぼれないように努力しつつメロンパンを頬張る。
別に理由を言ってもよかったけれど、眞木を落ち込ませてしまう気がしてなんとなく嫌だった。
眞木が呟くように言った言葉から察すれば多分私の想像通りだろうけれど、それはあくまでも私が勝手に気付いてしまっただけだ。
それを言葉にして、眞木にとっては大事にしまっておきたいハズの思い出を掘り起こす事はしたくなかったから、よく分からないアレルギーだって苦しい嘘で言い通した。
私なりの思いやりだ。
……それなのに。
最初こそ顔をしかめて私を見ていた眞木は、そのうちにそれを崩してバカにしたような笑みを浮かべた。