手話~僕等のカタチ~



……こんな子いたっけ…?


もう6月だから、同じ学年の人は一度くらい顔を見たことがあってもいいはず…


だが俺は彼女に見覚えがなかった。



結構顔と名前覚えるの得意なんだけどなぁー…


そう一人考えていると…


「よしっ!…これで全部かな?」


慎司が散らばったプリントを集めてくれていた。


「あっ、悪い慎司、俺のせいなのに…」

「いいって、気にすんな!」


そう言ってはにかむ慎司。





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