電波的マイダーリン!
「ダメ!!!!それは絶対ダメ!!!!」
反射的に、あたしは首を思い切り横に振っていた。
絶対あたし今、必死な顔してると思う。
だって…
だってホラ…
…やっぱり嫌じゃないっすか!!!?
カイトはそんなあたしを見据えて、それからフッと、あの嫌味なほど余裕な笑みで、出窓から降りてきた。
あたしの目の前にくると、腰を折り、ズイッと顔を近づけてくる。
無意識に身を引こうとするあたしは、やっぱり春のあの夕方の出来事を忘れられていないわけでして。
「…ちーちゃん、ヤキモチ?」
「んにゃっ!?」
「俺が他の女の人と一緒に住むの、そんなに嫌?」
「はっ…にゃっ…そっ…それはですねぇ…」
噛み噛みのアセアセでたじろぐあたし、目がめちゃくちゃ泳いでますが何か(開き直り)。
するとカイト、スッと身体を起こして、
「冗談だから」
「にゃ…?」
「あんたのとこ以外、住む気ないし」
サラッと…実にサラリと。
もうサラダ油もビックリなくらいサラッサラな感じで凄いこと言った。
あたしは唖然とカイトを見上げ、
「……そ…そっすか…」
それだけ、やっと呟いた。
「あ…でも、じゃあどうすんのさ!?」
「バレたらその時」
「えー…まあ自分から口外しなきゃ大丈夫らしいけど…
でもねぇ…うるさそうだもんねぇ…特にあの眼鏡野郎……」