電波的マイダーリン!
「はあ…」とため息を吐いて、あたしは一人愚痴る。
「もうね、ホントね。双子でも可愛いのとそうじゃないのとが居るのだよ知ってる?知らないよねカイトさん…。
いや、昔は可愛かったよ?二人ともあたしの後ちょこちょこ着いてきてね?
茉莉だけなら、も、ホントめちゃくちゃ可愛がってあげるんだけどね…
…なんなんだろうねぇ…あの秀才野郎……人のこと見下しやがって…
……この気持ちがわかるか!!(どーん)」
「…………。(あんまりわかりたくない人)」
静かに目を逸らすカイトを見上げて、そしてまたため息。
くそぅ…。
毎年と言っていいほど、あの双子が泊まりに来てたこと、ちゃんと覚えておくべきだった……。
…覚えてても、あたしのことだからそこまで頭回りそうにないけどね(うふっ)。
「うん。わかんない…わかんないよねぇ…。カイトは誰かにバカにされることがないからねぇ……(哀愁)」
グスグスと涙を拭うあたし。
可哀想なあたしを呆れたような視線で見下ろすカイト。
……ちょっとは労わってくれたらどうなんだい!?
あ、そういえば前、花梨に
『あんた労わったら世の中終わりよ』
とか言われた気がする…。
あたしって…ふふ…。
みたいな感じで、遠い目をしていたら、突然カイトが自分の口元に人差し指を持って行った。
「千早」
「…あい?」
「なんか聞こえ「ちぃ――ねぇ――ちゃぁ――んッッ!!!!」
カイトの言葉を遮って、双子の片割れ、茉莉の超ハイテンションボイスが階下から聞こえてきた。
ビックゥッッ!!と、飛びあがったのはもちろんあたし。
しかも、その言葉の後に階段を駆け上がってくる軽快な足音が。
「やっヤバいカイトどっか隠れっ「ちー姉ちゃんの部屋はここですねぇ――ッッ!!!!」
またもや言葉を遮られ、
バンッ!
部屋のドアが、勢いよく開いた。