電波的マイダーリン!
「……え?」
茉莉の呆けた声が、
ドア越しに聞こえた。
「あれれー!?イブくーん!ちー姉ちゃん居ないよ!?」
「マリ、あなたアホですか?部屋はそこじゃなくて、一つ隣です」
双子であだ名で呼び合うなんて…なんて微笑ましい(微笑)。
……ってちっがぁ――うッッ!!!!
それどころじゃない!!
このままじゃ茉莉が来ちゃう!!
あたしはカイトを見上げてクローゼットを指さした。
そして小声で叫ぶ。
「カイト!!今すぐあっこ隠れて!!」
しかしカイトは動かない。
っていうか、あたしの後ろを見て、諦めたように小さくため息を吐いた。
う し ろ ?
あたしはカイトの目線を追い、ホラー映画よろしく、ゆっくりと背後を振り返った。
「ちー姉ちゃん!!その人誰っすかぁー!?」
そこには、目を丸くした茉莉と、冷静沈着に片眉を歪めた伊吹の姿があった。