まんまと罠に、ハマりまして
「まぁ。急には難しいよな。悪い」


ギャップが凄すぎる。


「あ、いえ…」


凄すぎて。
どう接していいのか。


「じゃあ。サラダ、いいか?」
「え?」
「グリーンサラダ。作って」
「あ、はい」


でも。
少しだけ、緊張が緩んでいた。


「野菜室、真ん中だから」
「え、いいんですか?勝手に…」
「いいよ。って、勝手じゃないだろ?」


また。
課長がふっと微笑む。
もしかしたら、こっちが課長の『素』なんだろうか?

素の課長。
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